2006年1月16日 (月)

ドルアーガの塔は

 ドルアーガの塔は、古代の建築技術では建てられないという小ネタがいまはなき雑誌「ゲーメスト」にあったような気がする。いやいいのだ、あれは魔法の塔だからと、高校時代の友人は言ったが、なるほど魔法でもかかっていないと、レンガ積みでは大したものは作れない。
 芝居で使うセットは、予算があって大物だと鉄骨になるが、高さ二間までなら木で作ることが多い。釘の打ち方ひとつから、つくり方にはちゃんとコツがあって、よほどのことがあっても壊れないように、かつバラしやすいようになっている。素人が作るタテ看板は材料も手間も省いてあるので、見るからに危なっかしい。学生劇団にいた頃は、大学の構内に何度もベニヤ六枚の看板を立てたが、劇団の作るタテ看板は壊れない、倒れないというのが、劇団の誇りであり、また大型看板を作るための学生課との約束だった。
 装置のための材料を減らしても、見た目はそうかわらない。もっとも、舞台の装置は裏からは構造が丸見えなので、もし手抜きの装置があれば、芝居をやっている身には恐ろしかろう。
 マンションの耐震構造偽造は、手を抜いても見えないからやったのだろう。東京に出てから、住んだところのうち、七十年代後半に建てられたという久我山の木造アパート(風呂なしでした)の二階、八十年代後半に建てられ見た目はいいものの狭い上に壁が薄くてとなりと会話できそうな池袋のマンションの一階、七十年代前半に建てられた水道を始めいろいろなところがボロボロだったマンションの四階については、今話題の耐震偽造マンションよりも、危険な気がする。
 古い木造住宅に住んでいる人など特にそうだが、危険を頭の上にかかえて暮らしており、耐震偽造の件に同情している場合ではない人も実際には多いはずである。
 

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2005年11月 1日 (火)

昇降機の車いす用ボタン

 エレベーターに車いす用のボタンがある。エレベーターを呼ぶときに、車いす用のボタンを押せば、複数のエレベーターがある場合は、車いす用のボタンが押されたものが来る。ボタンをむやみやたらに押したり、自分が行きたい方向を車いす用のボタンだけで選ぶと損をする。
 エレベーターを待っていると、そのことがわかっていない人が多い。いっぱいボタンを押せば早く来ると思っている人やなんとなく手持ちぶさたなのでボタンを押してしまう人がいる。かくいう私も九年ほど前あるところで、アルバイトをして初めて知った。もっと、告知した方がよいと思うのだが。

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2005年8月25日 (木)

エレベーターの位置

 九階建てマンションの四階に住んでいるが、マンションの造りが特殊なため、エレベーターは四階に止まらない。三階を利用して、階段を使って四階に上がっている。複数階にひとつしか止まらないようになっているのである。いちいち違う階のエレベーターを使わなくてはいけない構造は、現在主流のバリアフリー(日本語に言い換えようがないのか)の建築とは逆行するが、八十年代に流行ったそうで、移動の時間が増えるため泥棒が行動しにくく、防犯上の利点があると不動産屋には説明された。だが防犯上の理由より、乗れる階の数を少なくすることでエレベーター設置の数を減らそうという魂胆ではないかと、推測している。
 エレベーターは一台しかないので、頻繁に稼働しているのだが、私の住んでいるマンションでは、用のないエレベーターを一階に戻すという習慣がないのである。だから、外から戻ってきてみると、八階や六階だのに止まったエレベーターをしょちゅう見ることになる。上の階の住人としては、いつもエレベーターが下にあっては、外出時にはかならず待たされるわけだから、用の済んだエレベーターを降りるときは一階のボタンを押しておくなんてまっぴらだろう。とはいえ、もはや外出者より帰宅者が多いことがわかっている夜間ぐらいはエレベーターを一階に戻すといった考えはないのだろうか。
 エレベーターを使わない一二階を除いて、どの階の住人もエレベーターを待つ時間がほぼおなじになるようにするには、エレベーターを何階に置いておけばよいのだろうか。数学ができれば何階が負担を公平にするのかわかりそうなもので、もし私の利用階の三階がよいとわかれば、ありがたいのだが。

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2005年7月17日 (日)

掃除の基本

 掃除の基本ははたきがけである。二人だけの研究会を開いていたとき、五十五になるW先生は私にそう言い切った。今でも、東大寺や日光東照宮の大掃除では、はたきがけのさまが報道されるように、伝統的に日本の掃除の基本ははたきがけだといえよう。
 ところが、住宅構造の変化から一概にはたきがけが大事だとは言えなくなってきた。機密性が高い現代の住宅は、はたきをかけてもほこりがなかなか逃げていかず、舞っては落ちるだけということになりやすい。アレルギーの原因となるハウスダストとの戦いが、現代の掃除の中心である。掃除機をかけてもその排気とともに細かい粉塵が再度空中に舞うために、掃除前にハウスダストをまとめるための霧吹きが売られている。
 そのような状況なので、さあ掃除だといって勢いよくはたきをかけることももはや時代遅れであり、高いところの塵は静電気を利用したモップでそっとふきとることになっている。
 息子が去冬にハウスダストによるアレルギーで鼻水が出ると診断されて以来、高性能なダイソンの掃除機を思い切って購入し、せっせと掃除している。まめにやっていることもあって、息子の症状はよくなったが、掃除のたびに家に中にはまあなんとほこりだらけなのだと驚くのである。

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