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2008年4月25日 (金)

口約束の世界に生きているので

ひと月前ほど、ウイルスセキュリティ会社のS社から、ソフトNについての自動更新のお知らせがきた。ほうっておくと、ソフトの使用が自動更新されて、お金はクレジット会社から自動引き落としされるらしい。
すでにNの使用はやめて、プロバイダー会社のセキュリティソフトに変えていたので、メールにあるURLをたどって、停止の手続きをした。

ところが、S社から自動延長をおこなって、クレジット会社に請求の手続きをしたとのメールが来た。
仰天して、前に来たメールを読み返すと、
メールには「自動延長(▲▲・オンゴーイングプロテクションというらしい)をとめるURL」と、「『再ダウンロード保証サービスの期限自動延長』をとめるURL」があって、私がとめたのは後者だけだったのであった。

あわててS社のサポートセンターに電話したが、いまさらどうしようもなく、S社のソフトを使ってくださいとのことだった。

5985円の損失である。

はらわたが煮えくりかえって、またぞろこのブログに文句を書こうかと思ったものの、先日A社に腹を立てたばかりであるし(2008.1.08の記事)、メールをよく読んでいなかった自分が悪いものと思って(少なくともこの記事を匿名にすることで)我慢することにした。

S社としては、ウィルス対策ソフトが期限切れで勝手に止まっては悪かろうとの親切心でそういった仕様にしているのだろう。
だが、ネットで検索したところ、私同様に意志に反して更新されて、泣き目を見た人も少なからずいるようである。

S社の件といい、A社の件といい、契約書をよく読まずに失敗するのはなぜかと考えてみると、ひごろ口約束の世界に生きているからだと思い至った。
今年度も相変わらずの非常勤暮らしだが、非常勤先の口が今年度からひとつ増えた。非常勤だが、その口はもちろんのこと、今の今まで非常勤をはじめる際に、賃金をはじめ、契約らしい契約をしたことがない。辞令はもらうことがあっても、契約が書いてあるわけではない。
採用にあたって、労働条件や賃金報酬を書いた契約書を抜きにして、働いているのである。

本の出版もそう。なんとなく約束して、やっている。執筆料とか印税とか、ある場合もあるが、出るまでよく知らされない。契約書などない。もっとも、執筆料や印税がまったく入らない場合は、通知だけはしっかりくる。
しめきりもいちおうはあるが破った場合の罰則など、あるのかないのかわからない。締め切りが守れなかったことは多々あるので、その点は助かっているのかもしれない。

私がちゃんとした会社につとめていたりすれば、すべてのことに契約書を要求し、また手元にくる文書にぬかりなく目を通して、損をするようなことはないのだろう。
さいきん、商社出身の方が主催するセミナーで定期的に講師をしている。まず最初に、ちゃんと契約書を渡されたので、とても気持ちがよかった。

私は今後も口約束の世界に生きていくはずである。それで、どれだけ損をするのだろうとふと考えてしまった。

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