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2007年10月 3日 (水)

すべてが商業的なサッカー

サッカーアジアカップ2007の成果をあげろ、と言われたら、オシム・ジャパンでも視聴率がとれることがわかったこと、と答える。

協会にとって、また広告代理店にとって、視聴率は何より優先する。オシムが監督では視聴率がとれないという、根拠のない噂が払拭できたことが、最大の成果である。

協会はアジアカップに全く力を入れておらず、日程的な無理からいえば、九月の三大陸トーナメントの方に力を入れていた。

三大陸トーナメントで、なぜオーストリアの三都主やスイスの中田浩二が呼ばれないのかと、いう意見があった。答えは簡単で、彼らが出るリーグは日本で放送しないし、チームもCLに出ないからである。

中村俊輔がスコットランドリーグのセルティックスでプレーするのは、

チームの中心選手になれる。
チームがリーグの中で強くて、見ている人が満足しやすい。
CLへの出場権を得る可能性が高い。

以上が理由である。
地上波、衛星、などテレビ局のためにセルティックスに中村はいる。

松井が呼ばれるのは、フランスリーグはスカパー!で放送するから。もちろん、前提として代表入りしておかしくない実力があるからだが、三都主らとの違いはそこにある。三大陸トーナメントでの松井は、気力あふれるプレーで「効いて」はいたが、アジアカップ直後にスポナビのファンブログの多くで期待されたような、救世主がかった活躍をしたわけではない。いいプレーもしたし、今後も呼ばれる可能性が高いという程度である。

さて、松井に関しては、海外サッカーの事実上の広報機関誌である『Number』では大絶賛のはずである。フランスリーグの試合を売るためには、当然である。ドリブルよかったときもあったけど、失敗していたときも多かったよ(サポートの問題もあって本人だけのせいではないが)、なんて記事は絶対に載らない。

日本人選手の海外移籍には、なにかのバックアップ(裏からの手)があるのは当然である。昨年まで有名球団がB落ちしていたセリエAや、権利関係のもめごとのため、放送できるか不安定なリーガ・エスパニョーラには、送る選手を減らし、CL関係へ集中するという戦略は、なかなかのものだった。

今回のヨーロッパ遠征が、日頃代理人の目につきにくい日本人選手の展示会になっていたのも確かである。日本代表がそれなりの結果を残したので、今回の遠征に行ったうちの何人かは、来季は移籍するはずである。

サッカーがきわめて商業的であることを忘れてはならないし、海外サッカーが好きな人は、その意欲が何から与えられ、いつ生じたのか、胸に手を当てて考えてみるとよいだろう。

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