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2006年12月 1日 (金)

お芝居と携帯電話

 携帯電話が登場した時(登場したと言うより、やっとこさ手にはいるようになった92、93年ごろ)に、これからドラマはどうなるのだろうと、知り合いの演劇人同士で話題になった。

 「君の名は」式(古い!)のすれちがいドラマがなくなってしまう。AとBという人間がいつでも連絡がとれるという状況が、劇的な状況を解消させてしまう。おきまりの型のいくつかが使えなくなってしまうからである。

 その前に、ポケベルというものがあって、ドコモが相手とうまく会えなくて泣いている女の子のポケベルの宣伝(この説明じゃわからないね。このまま、きみだけを、奪い去りたい~という曲がかかっていた)をやっていた。関西の遊気舎がポケベルの暗号めいた番号のみの題名の芝居をやっていた(96年ごろか)。

 が、すぐに誰でもケータイの時代がやってきてしまった。
 劇団キャラメルボックスが携帯電話会社に協賛をうけて、劇中で携帯電話を使用し、「いやー携帯電話って便利だな」という台詞を入れたことについて、大人計画の松尾スズキが絶対にやらないと息巻いていたのを覚えている(『演劇ぶっく』でだったか)。たぶん96年頃である。

 その後、携帯電話会社はテレビドラマのスポンサーとなった。はっきりいって、携帯電話が使われないドラマはなくなったといってよい。話の筋と関係なく携帯電話が登場することも多い。落語のドラマ『タイガーアンドドラゴン』でも、西田敏行演じる師匠が、携帯電話を使い始める場面があった。

 『タイガーアンドドラゴン』には携帯電話がよく使われていて、まあそれはそれで、現代の生活の現状を反映しているのだから、だいたいの場面で違和感がない。が、どのドラマでも、スポンサーを意識して無理に電話を使っていると感じる場面もあって気になる。
 

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