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2006年12月 9日 (土)

hhh

 舞台に上がる前に、掌に人を三つ書いて呑むとあがらない、というまじないは初代中村仲蔵がはじめたと記憶している。仲蔵はこの人三つの模様を自分の衣装につけていた(紋というわけでもなくあれはなんなのだろう)。人人人と並ぶのだが、見たところhhhに近い意匠である。

 噺家では、古今亭志ん朝が高座の前に、人の字を呑んでいるのが有名だった。先日も立川志らくが、志ん朝師匠は出番の前に佃煮でも食べているのかと思ったと述べていた(NHKだったので遠慮したが、本当は錦松梅でもといいたかったのだろう)。

 CD『落語秘宝館3』で柳家喬太郎が人の字を呑んでいると知って驚いた。あがりとは無縁の人だと思っていたからである。

 吸気に関係があるので、深呼吸と同じ効果があるのだろうか。科学的には、その効果はよくわからない。

 機会があったら、自分でもやってみようかと思うが、授業の前にやっているのも変だし、学会発表も当分予定がないので、その実験はまだまだ先である。
 あがりよけになるかどうかより、人にそれを見られたとしても気にせずやれる気持ちを作れるか、が問題である。

補記1:『DVDワザオギ落語会 Vol.1』に柳家喬太郎が人の字を呑んでいるところが写っています。手拭に扇子で、人と一字書いては呑み、一字書いては呑み、するんですね。

補記2:なんともみっともないことに、志ん朝師匠の亭号を、三遊亭と記していました。ご指摘をいただいたので訂正いたします。それと名前を「(オレの名前を手のひらに)三べん書いて飲めば(一生女郎に振られる気遣いがねぇ)」(うろおぼえ)というのなら、歌舞伎の「助六」にありますね。まじないとしては、ちゃんと調べればいろいろとルーツがわかりそうなところですが。(2008.01.25)

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コメント

kokontei

投稿: 志ん朝 | 2008年1月25日 (金) 17時41分

ご指摘ありがとうございます。
泉下にいらっしゃる志ん朝師匠には、手を合わせてお詫びいたします。
それにしてもみっともない間違いでした。
私も鰻断ちぐらいしないと駄目ですかね。

投稿: Iwademo | 2008年1月25日 (金) 22時02分

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