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2006年9月25日 (月)

旭山動物園の成功の秘密 その二

                       **前日の続きです**

 このような発想は、どこから生まれたのか。広告代理店が考えついたのか。
 飼育舎の増設が段階的に行われており、資本の投下が小出しであることからすると、広告代理店ではなく、動物園の従業員が智恵を絞って生み出したのだろう。では、従業員は、何か参考にするものがあったのか。

 参考にするものがあったのだとすれば、それは水族館であろう。ぺんぎんもあざらしもホッキョクグマも水族館にいる。鴨川シーワールド、八景島シーパラダイスなどある程度大きな水族館ならいる。水族館で、あざらしやぺんぎんたちは、すいすい泳いでいる。行動展示は動物園のお株ではない。

 公的な施設が多い動物園(サファリパークとか除いて)に比べて、水族館は商業資本で運営されている場合が多い。それは、まわりを遮蔽して、ある建物に入れて、ある魚や海獣など動きを見せるという仕組みの水族館が、商業資本が工夫をこらしやすい仕組みになっているからである。

 もし、動物園を活性化させることを望むのなら、小手先の飼育舎の改造ではなく、動物園そのものを、ディズニーランドや大型水族館などと対抗できるテーマパークへと改造しなければならない。それを、ディズニーランドなどに比べてずっと小資本で達成した旭山動物園は賞賛に値する。

 旭山動物園にある遊園地は、もはや盲腸である。すべからく撤廃して、あらたな飼育舎を設けるべきだろう。来園者は動物を目当てに来るので当然である。観覧車などもってのほか。ディズニーランドが従来の遊園地と違ったところは、観覧車を置かなかったことである。夢の世界を俯瞰する存在。それがいかに、観客(げすとっちゅうんでしたっけ)を現実に引き戻してしまうことか。
 私が観覧車に乗って、旭山動物園のカラクリに気がついてしまったのも当然なのである。

 とはいえ、混み混みの動物園中心地から離れて、ゆったりと観覧車に乗った時間は、心落ち着くひとときだった。今後、旭山動物園がどんなに発展して、テーマパーク化が進んだとしても、観覧車だけは残してくれないかと願っている(このひねくれもの)。 

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