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2006年8月 8日 (火)

こんにちは こんにちわ

 もう六年ほど前になるが「こんにちは」と「こんにちわ」のどちらが正しいのかという質問の電話を突然受けた。剣道の知り合いCからだったが、ファミレスで議論になって、そういえば私が国文科だったことを思い出してわざわざ東北の某県から電話してきたらしい。
 私は酔っていたのと、寝ていたのとで、ぶっきらぼうに「『こんにちは』だよ。今日はいい日ですねの省略。『は』は係助詞」と答えた。むこうは、「係助詞?」なんて鼻で笑いながら電話を切った。
 が、あとになってよい質問だと誉めてやればよかったと思った。
 発音からいえば、「こんにちわ」でもおかしくない。だが、実際には「は」である。このように、現代仮名遣いでは発音と表記が一致しないものがたくさんある。

 「じ」「ぢ」「ず」「づ」(いわゆる四つ仮名)の使い分けも、きちんとした法則があるわけでない。
 高校の非常勤をしていた頃、ある国語の先生がこの使い分けを小テストに出していた。うまく点がとれずに職員室に呼び出された女子生徒が、なんでそうなっているんですかと、逆に不平を述べていた。
 そのとき、「福田恆存の『私の國語教室』でも読んで反撃しろ」といいたくてたまらなかった。
 私自身、使い分けが下手だからではないが(ATOKによく注意される)、四つ仮名の使い分けに目くじらをたてるのは、現代仮名遣いでは無駄だと考えている。
 

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