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2006年7月 6日 (木)

ベーター

 今では芝居にかかわっていたころの言葉づかいはほとんどしないが、ふとつかってしまうものに「ベーター」がある。βではない。「エレベーター」の省略である。
 だいたいの場合、劇場にはエレベーターがあって、搬入・搬出などでこれをめいっぱいつかうものだから、いちいちエレベーターなんて呼んでいられない。
 エレベーターがあるかないか、あって大きさはどのくらいか、他に店舗があるなら、それとのかねあいでどのくらいまで専有してよいのか、それによって搬入・搬出の苦労は大違いである。
 東京芸術劇場のように、裏にトラックをガーンと乗りつけられて、目の前の床におけば、それがせり上がって劇場階まで持って行ける(んだったよな、たぶん)劇場は滅多にない。なんとかエレベーターに乗るように、パネルなら分割する。それでも乗らない場合は、劇場の外からロープでひっぱり上げたりする。
 私が知る限り、搬入・搬出が最悪だったのは、いまはなき渋谷のシードホールである。もともと、芝居をやるために作っていないので、一般用のエレベーターしかない。劇場は最上階(八階か九階だったはず)で、搬入口はなんと、地下一階(二階だったかも)。パネルを手に持って、地下から劇場まで二回ほど運んだのが、なんともいえない思い出である。
 ここで搬出をやったら本当に明るくなるまでかかった。朝の渋谷で機材積みのトラックを見送ったことを今でもはっきりと思い出せる。
 さて、いろいろと重宝したにもかかわらず、エレベーターの扱いは非常にぞんざいだった。それが壊れるとか、うまく動かないとか想像したこともなかった。実際に、閉じこめられたり、誤作動を起こしたり、動かなかったりという経験は、私にはない。
 さいきん、シンドラー社のエレベーターの事件を見るにつけ、エレベーターを無事故で過ごせたことを感謝せねばなるまい。

補記:そういえば搬入口(はんにゅうこう)とは言うが、搬出口(はんしゅつこう)とは言わない。搬出のときも搬入口と呼んでいた気がする。

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