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2006年6月 1日 (木)

対象と手法

 研究者は研究対象と手法を自分で見いだすことで一人前となる。何を研究の課題とするか、またどうやってその課題に答えを出すのか、人に教わってどうにかなるものではない。
 さいきん、ちょっとかわったあることについて論文を書こうとしたさいに、偉い先生二人に論文になるか成算をうかがったところ、お二人がそれぞれ違った切り口で、解決の糸口を示してくださった。
 けっきょく、できあがった論文は、お二人の切り口とはまったく違う方向から取り組んだものだった。失礼ながら、私は私であって、ある手法が示されても、私の実質と違えば、それを実行することはできない。
 かつて、偉い先生からなにか意見をうかがい、それに従って行動し、そして袋小路につきあたったことがあった。自分の身の丈に合わない手法は使えないのである。
 いま、私が書くもの、書けるものは、みな学問的に拙い手法で取り組まれている。そのみすぼらしさに悲しくなるが、それが自分なのだとあきらめている。

 

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