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2006年5月12日 (金)

鈴木敏夫 プロフェッショナル その一

 NHKの「プロジェクトX」の後釜に「プロフェッショナル」という番組がある。ほとんど観ていないのだが、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫の回(2006.04.06)は興味を持ったので、録画し、つい最近になって、それを観た。
 いろいろと刺激を与えられる内容だったが、特に納得したのが二点。

 一点目は、組織の中で悪者を作らないこと。組織の中で、誰か悪者を作って、それに文句をいって追い出してしまえば、今度はまた次の悪者を作らねばならなくなると鈴木は述べていた。何かを制作するのは総力戦である。現場の人間としては、苦労のはけ口として誰かスケープゴートを作りたくなるが、現場の人間たちを監督する立場からすれば、一人の無駄もつくりたくないはずである。
 ブログ記事で『オシムの教え』を素材に、オシム監督も、誰かを決めて叱ることをしないと言っていたことを書いたが、鈴木敏夫とオシム監督とは共通する。
 もう二年ほど前だが、渋谷である人の結婚を内輪で祝う会をやって、二次会(三次会?)は、渋谷の中央街にある焼き鳥居酒屋に入った。土曜日だったが、私が座った真裏に、初日をすませた劇団の一行がきていた。演出家とおぼしき中年男性が、劇団員とおぼしき若者たちにむかって偉そうに、能書きをたれていた。特に一人の劇団員をネチネチとしめあげているようで、「オレが何を言っているかわかるか」「わかりません」「○○(伏せ字は劇場名。まったくたいしたことのない劇場だった)のプロセ(プロセニアムアーチ。舞台を額縁に見立てたときのフチ)の高さを考えてみろよ。ちっとは頭を使え」などと、もったいぶった言い方をしているのが聞こえた。芝居に関わっていた昔を思い出して、今までの楽しい気分が完全にぶちこわしになって、私一人テンションがさがってしまった。
 言いたいことなら、スバリと言ってやればいい。もってまわった言い方をすれば、より深く理解できると思うのは間違いである。ズバリ言ってわからない相手は、そもそも問題意識がないのだから、婉曲に絞り上げてもまったくの無駄である。

 二点目は明日載せます。

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