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2006年5月13日 (土)

鈴木敏夫 プロフェッショナル その二

 前日の続き。

 二点目は、企画がはじまる最初に、自分の考えを紙に書いてしまっておく。人と意見をまじえて、いろいろと迷ったときに、その紙を取り出して見るという点である。それに対して、女性キャスターが最初から答えが決まっているということですか、と言った。ちなみに、韓国からの留学生で日本のアニメや漫画が好きな人にこの話をしたところ、同じ反応をされた。
 違うのである。最初に自分が何を考えたか、何をやろうと思ったか、というのは、実際に仕事を進めていくと、わからなくなってくる。そのときに、最初に書いた紙を見れば、自分が何のつもりでその仕事を始めたのか思い出せる。
 論文をはじめ、少し長めの文章を書くときには、あらかじめ要約を作るように私はしている。論文のミニチュアを作って、それを大きくして肉付けする。そうすれば、書きやすい。資料を操作したり、新たに資料を読み進めるなどして、こまごまとした細部を書いていると、自分がいったい何をやりたいのか、何をやろうとしているのかを忘れてしまう。そこで、要約の出番である。
 もちろん、完成した論文は、要約を単に引き延ばしただけのものでない場合がほとんどである。何か付け足したり、修正したりしている。さらに、投稿のため、要約を付さねばならない場合、最初に作った要約はまったく使えず、新たに書き下ろさねばならない。論文完成後の要約は、まんべんなく内容をかいつまんでいるが、最初の要約は、重要なところだけが書かれているからである。
 鈴木敏夫がやろうとしていることは、かなり納得のいくことだった。

 余勢を駆って、鈴木敏夫の『映画道楽』を買う。第二部映画製作編が、『水滸伝』のようにおもしろい。その他、さらに感じるところもあったのだが、それはまた別の機会に。

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