« 風呂に入っていない記録 | トップページ | 俳諧と狂歌 »

2006年2月 9日 (木)

たいこ合気道

 大学一年の頃、語学のクラスで一緒だった女の子Sさんは、合気道のサークルに入って楽しくやっていたようだった。体格が良かったことがあるのかもしれないが、合気道の技を覚えて、ポンポン人を投げていることを、楽しげに語ってくれていた。
 夏休みを目前としたあるとき、ちょっと技をかけてあげるから、腕を貸してと、右腕を前に出さされた。Sさんは私の手首をつかんで、その出っ張った骨のあたりをうんうんと折るように力を込めた。私は正直痛かったのだが、痛い痛いとうったえるのもみっともないので、やせがまんしていた。Sさんは、おかしいなおかしいなと、私の手首を何度か持ちかえて、力を込めなおしたあとに、「エッ、痛くないの」と聞いた。そのときになって、私はものすごく痛いよと文句を言った。
 恐ろしいのはそれからで、半月ほどは冷房の効いたところに行くと、つかまれた手首に鈍痛が走った。今でもひと夏に一度は、冷房の効いたところに行くと、つかまれた手首の痛みを思い出す。

補説:念のために書いておきますが、記事名は落語のもじりです。

|

« 風呂に入っていない記録 | トップページ | 俳諧と狂歌 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103175/8573025

この記事へのトラックバック一覧です: たいこ合気道:

« 風呂に入っていない記録 | トップページ | 俳諧と狂歌 »