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2006年1月 5日 (木)

『ハリーポッターと炎のゴブレット』(字幕版)

 『ハリーポッターと炎のゴブレット』(字幕版)を観てきました。映画版『ハリーポッターとアズカバンの囚人』を観たときは、原作および翻訳本を一切読んでいなかったのですが、今回は翻訳本はもとより「HalfBloodPrince」(謎のプリンスの邦題はやむを得ないか)まで読んでの観劇です。
 「炎のゴブレット」は翻訳本で二冊組と従来の倍の分量があります。上映時間もほぼ三時間ととても長かったのですが、なんとか時間内にうまくまとめられています。私は十分楽しんだのですが、一緒に観に行った妻はさわりだけのダイジェストという印象で、底が浅い感じと言っていました。
 なんと、三歳ぐらいの女の子を連れてきているおかあさんがいました。どうなることかと心配したのですが、一回退場しただけで、女の子は最後までおとなしくしていました。もっとも、女の子はずっとおかあさんにしがみついたままで、スクリーンを観ておらず、せめて吹き替え版に連れていってやれよと心より思いました。

 以下、ちょっとネタバレですが、気になったことを一点だけ。
 最後の試練の迷宮(『シャイニング』のジャック・ニコルソンが出てくるかと)で、セドリック・ゴドリーが樹木に襲われた際に「Harry! Harry!」とハリーの名前を呼びます。字幕では「助けて」になっていたと思います(間違っていたら教えて下さい)。
 字幕の戸田奈津子さんは、誤訳で有名で、『指輪物語』の映画版では直訳すればいい箇所を意訳したことからおかしくなってしまったのですが(なおDVDでは修正されている)、ここも直訳でよかったのでは。
 セドリック・ゴドリーはホグワーツ校の正統な代表であり、ハリーよりも年上です。ゴドリーにも矜持というものがあるでしょう。ここで「Help me !」と言ってしまっては、ぶちこわしです。助けてといいたいけれど言えないから「Harry! Harry!」と言うにとどまったところに、機微があるのだと思います。

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コメント

はじめまして。
びぐもんさんの「八犬伝」の詳しいコメントを読み、一体どのような方なのかと思い、お邪魔してみました。いろんな考察が鋭いですね。
この映画はまだ見ていませんが、是非注意して観て見たいと思います。でも、もしかしたら、"Hurry! Hury!"と言いたいところを言えないので、"Harry! Harry!"とごまかした・・・ともとれないでしょうか・・・?発音が違うし、台本を見ればすぐわかると思うのですが・・・。

投稿: ka-3 | 2006年1月 8日 (日) 22時37分

ka-3さん
こちらこそ、はじめまして。
うろおぼえを話しているのと、英語の聞き取り能力は自信がないので、ひょっとしたら私の勘違いではないかと心配しています。
もう一回観に行けばよいのですが、アズカバンの囚人は二回観たものの今回はその余裕がなさそうです。
それを思うと『ロードオブザリング』字幕問題をとりあげた人たちは何度も観に行っているはずで頭が下がります。
もしka-3さんが「炎のゴブレット」を御覧になって、今回の件が私の勘違いということであれば、ご教示いただければ幸いです。

投稿: Iwademo | 2006年1月 9日 (月) 23時15分

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