« 悪者を決めて | トップページ | 演劇のビデオ化2 »

2006年1月25日 (水)

演劇のビデオ化

 現在、山手線の駅に出るのに小一時間かかるところに住み、ひごろ二歳児と零歳児の世話をして暮らしている。かつてのようにお芝居を月に何本も観ることは、ほとんど不可能である(半年に一本ですら)。よって、テレビ放送の演劇番組に気をつけて、それを録画している。
 アメリカにここ一年ちょっと仕事に赴いている友人Aと、新宿の紀伊國屋書店で待ち合わせしたのだが、友人AはすぐさまDVDのコーナーに行って、ほとんど中味を吟味することなく、あわただしく芝居のDVDを何本か購入した。むこうにいると日本の演劇に飢えてしまうらしい。
 最近、能に興味を持っているのだが、能のDVDやビデオは、ほとんどまったくといってよいほど売られていない。能に限らず、伝統芸能はそういったDVD・ビデオ化に消極的で、文楽も今売られているビデオは片手で数えられるのではないか。狂言や歌舞伎は、それらよりもだいぶんましであるが、演目の数からすれば、ビデオ化されたものはかなり少ない。ビデオは手に入れにくく、伝統芸能のCSチャンネルに入る余裕はないとすれば、NHKのテレビ放送に気をつけるの一手である。
 伝統芸能のビデオ化が進まないのは、多人数でやることもあって著作権管理が難しいことなどさまざまな要素が考えられるが、一番の理由は出しても売れないからだろう。
 金銭的な理由とは別に、能がビデオ化されない理由をあげるなら、それはビデオ化された能は能ではないと、能役者たちが思っているからではないか。私自身、小劇場芝居にかかわっていたのだが、演劇人は生であることに重きを置いていて、舞台を映像化したものを一段低く見る傾向があった。演劇の制作をしたときは、営業面で手を焼いたのだが、過去の公演をビデオにきちんと残しておけば、営業ももっとしやすかったかもしれない。

 この話、明日に続きます。

|

« 悪者を決めて | トップページ | 演劇のビデオ化2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103175/8325808

この記事へのトラックバック一覧です: 演劇のビデオ化:

« 悪者を決めて | トップページ | 演劇のビデオ化2 »