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2006年1月22日 (日)

名前の災い

 高校一年生の頃に、沖縄出身の同級生の苗字におもわず変な名前と言ってしまい、誇り高き沖縄人のT君を怒らせてしまったことがある。T君は、サッカー部のGKをしていたぐらいで、武蔵坊弁慶のようにいかつかったのだが、それから何かと嫌がらせをうけて困った。とはいえ、そこは男子校のことで、私があくらつな人間でないことは、T君にも伝わったらしく、三ヶ月ぐらいたつと自然と友人になった。私もじつは苗字と名前どちらも変わっているのだが、T君があるとき私の名前をいい名前だなと言ってくれたのは、本当に嬉しかった。
 そういうこともあって、他人が私の姓名を間違えること、あるいは姓名に低い評価を与えることに、きわめて寛容である。

 他人の名前については、以後慎重にとりあつかってきたつもりである。だが、先日池田弥三郎『暮らしの日本語』(旺文社文庫、昭和55)「小さな不愉快」に、手紙の本文を逆さに入れて送ることへの批難が書いてあるのを読んで青くなった。手紙は年間何十通も書くが、本文の上が封筒の下を向いていないかどうかなど、今の今まで気にしたことがなかったのである。
 えっ、そんなの常識ですか。社会に出ていないっていやですね。

 T君とは高校卒業より一度も会ったことがないが、姓も名もかなり珍しいので、グーグルで検索してみるときちんとひっかかった。今では、沖縄で健康食品を取り扱う小さな会社の社長をやっているらしい。写真も載っているがまったく昔と変わっていない。通販もやっているので、今度気が向いたらウコンでも注文してみよう。
 

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