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2005年10月 8日 (土)

文章の長さ

 このブログの字が小さいのはわざとである。一行空けもこまめにできるのに、しないのも訳がある。斜め読みできないように、ある程度腰を落ち着けて見ないといけないようにしている。
 とはいえ、パソコンの画面ではそう長い文章は読めない。自分で意図してはいないが、400~420字ほどの文章が私のブログには多い(ちなみにこの記事は920字ほど)。紙にすると文庫本半ページちょっとぐらいで大変短いが、パソコンで見るのならそのぐらいの長さが一番読みやすいと思っている。
 スティーブン・キングが『小説作法』で、手直しは縮めることだと述べていた。キングぐらいの人気作家になれば、どれほどの長編でも売れるのだろうが、それでも冗長な部分を切り取っておかないと、読者は小説に「乗って」いけない。
 ハリー・ポッターシリーズは、第四作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第五作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』と、それぞれ訳書で二冊組だったが、私の感覚では長すぎる。ハリー・ポッターシリーズでは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が一番好きだが、展開にスピード感があるからだ。『Harry Potter and the Half-Blood Prince 』が前の二作より短くなったのはよいことだと思う。
 書きたいだけ書けば良くなるとは限らないのが論文にもあてはまる。四百字詰原稿用紙で四十枚程度の論文は、資料をたくさん使って詳しく書けば、百枚はこす。五十枚をこすと、書く方も読む方もダレてくる。百枚でもいいところを四十枚で説明するので、内容が引き締まる。また、初稿から最終稿に至るまで、原稿が一割減になるのが普通ではないか。
 高校生に作文をやらせると、読めたものではないが、書くことがないのを無理に引き延ばしている場合が多いためである。書きたいことがたくさんあるのに、用意された字数が少ないときに、文章は引き締まる。

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