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2005年6月21日 (火)

同級生のプロ野球選手

 私の小学校の同級生でプロ野球に進んだのが一人いる。ここではM選手としておくが、当時、常にリーグの上位にいた球団にドラフト四位で投手として指名されたのだった。小学校の六年間でM選手と私は一度も同じクラスになることはなかったが、M選手は運動神経の優れたスポーツマンとして、学年で知らぬ者がない存在だった。高校野球では怪我に泣かされ、地方予選を勝ち抜くことができなかったが、将来性を買われてドラフトにかかったのだろう。
 それから毎年選手名鑑で名前を探したのだが、とうとう一軍に上がることなく八年の選手生活を終えた。選手名鑑というのは面白いもので、好きな歌手を答える欄があるが、M選手は常に高校の母校先輩である大物演歌歌手Mの名前を上げていた。それは入団から退団の年まで変わることがなかったと思う。大物演歌歌手Mは哀愁のあるヒット曲がいくつもあり、高校を卒業したのち、故郷を離れて試煉の道を選んだM選手にとって心にしみたのはおかしくないのかもしれない。
 だが、M選手が母校の先輩であるという理由で演歌歌手Mをあげていたことは無理をしていたのではないかと思っている。かの球団には、投手として入団しながら、野手に転向し、そののちメジャーで活躍している選手もいる。プロの球団では、高校時代に投手でありながらプロに入団した後は野手として育てることを前提としてドラフトにかけることもあるという。M選手も野手として球団が期待していながらも、投手として選ばれた自分をあきらめきれなかったのではないか。そういった保守的な気質が、好きな歌手は演歌歌手Mという答えに反映されている気がする。
 あくまで、わずか一行のプロフィールにもとづく勝手読みである。バカバカしいと思うかもしれないが、それだけM選手の活躍を私が見たかったのだと思って欲しい。

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