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2005年6月 6日 (月)

伸びる生徒

 同じ国語を担当する塾の同僚であり、また私と同じ研究室に所属する畏友K君とは、年度が終る度に二人で飲んでその一年を総括したものだった。ある時、伸びる生徒の条件について意見を出し合ったのだが、性格が素直で教師がいうことをよく聞く生徒ということでぴたりと一致した。
 自分でも教師としての力量が飛びぬけて優れているわけではないことはわかっているが、それでも私の指導にしたがってきちんと学習すれば、それなりの成果はあがるだけのことはやってきたつもりだ。たとえば答案が戻ってきたらちゃんと復習しなさいとか、わからない言葉があれば辞書を引きなさいといったことは基本的な指示だが、守れている生徒はほとんどいないものである。
 また、欠点を指摘された後、素直にそれを認めて、次に同じ過ちを犯さないようにすることは意外と難しい。高校一年生に作文をやらせてみると、進学校の生徒もそうでない学校の生徒も最初は欠点だらけの文章を書く。しかし、短所を指摘し、よりよい書き方を教えれば、進学校の生徒は二回目からうまく書ける確率がかなり高いのに対して、そうでない学校の生徒は何度指摘しても同じ疵のある文章を書くのである。頭の良さとは、失敗を素直に認めて原因を改められることにあると思う。
 意見の一致をみたことで、K君と私は深くうなずきあったのだが、ひるがえって我が身を振り返ると、「いやあ、守れていませんね」、「全くです」と苦笑いをするしかなかった。
 

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