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2005年6月 5日 (日)

失敗学と切腹

 畑村洋太郎『失敗学のすすめ』は、日本の社会が失敗に関して非寛容であることを指摘し、改善すべきだと主張している。世界中どこを探してもおいそれと失敗を許してくれそうな社会はないような気がするのだが、日本社会が失敗をなかなか受け入れないのは、日本社会の悪い伝統であろう。その悪い伝統は、日本に切腹の文化があったことと関係しているのではないかと思っている。
 氏家幹人『江戸の少年』などを見ればよくわかるが、江戸時代の武家階級は問題があるとすぐ切腹ということになってしまうのだ。私も人生でいろいろしくじりをやらかして、始末書を書いたり、丸坊主になって謝罪したりしたことがあるが、江戸時代なら私はもう切腹してこの世にいないかも知れない。
 今も「切腹もの」「詰め腹を切らされる」といった、責任と切腹の関係が残っている言葉が使われるが、こういった言葉がなくなる頃には、日本社会にも失敗学が根付いているだろうか。期待しておく。

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