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2005年5月 6日 (金)

古本屋さんのメール

 もと古本屋店主だった出久根達郎氏の随筆には、お客とのさまざまなやりとりが描かれている。私にとって古本屋とはもっとも話しかけにくい職業である。気むずかしそうな店主に気軽に声を掛けられる人というのは、かなり肝が太いのではないだろうか。そういうわけで、古本屋巡りは趣味の一つでありながら、必要もなく店主に話しかけた例は皆無に等しい。
 最近は、郊外に住んでいることもあり、なかなか古本屋巡りに時間を割くことが出来ず、「日本の古本屋さん」などネット検索をつかって本を購入する場合が増えてきた。「日本の古本屋さん」で注文すると、メールでのやりとりになるのだが、注文確認のメールをもらい、それに返事を出し、発送のお知らせをもらい、到着の返事を出し、入金のメールを出し、入金確認のメールをもらう、と結構な数のメールをやりとりすることになる。当初は、事務的に用件のみ書いていたのだが、探書が見つかったことの喜びや古書店のある場所に関する話題、あるいは地震などの災害に関する話題など、少しずつとりまぜて書くと、打てば響くように返事がくるのである。商売であることや時間にやや余裕があることもさりながら、古本屋とは何か言いたい、あるいは何か言える職業なのだと思う。メールのやりとりだけなら、私も古本屋さんのエッセイに登場する客らしくなってきた気がする。

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