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2005年5月 1日 (日)

M店の冬の冷房

 十年ほど前のこと、宅急便のアルバイトを夜通ししていた頃、あるとき、昼にも簡単な事務作業のアルバイトを引き受けたことがある。品川でアルバイトが午前六時頃に終って、浅草橋で次のバイトの始まりが午前九時ごろだったと思う。いったんうちに帰ると間に合わないので、そのまま浅草橋へ出かけて、時間をつぶすことにした。朝飯がてらに、ハンバーガーのチェーン店に入って、朝食のセットをとった。ちょうど、十二月で朝のその時刻はかなり寒かったので、小一時間ほど、そのまま仮眠させてもらおうと思っていた。が、私がまどろむより先に、あろうことにか、店のエアコンより冷風が吹き出したのである。私が座っていたところは、冷風がよくあたるところで、とてもではないが耐えきれず、とっととその店は退散した。次のバイトがはじまるまでどうすごしたのかよく覚えていないがコンビニなどで立ち読みをしていたのではないだろうか。
 その当時私がしていた恰好はとてもむさくるしいものだったので、ホームレス同様の対応をされたとしてもいたしかたないと思う。恨み骨髄に徹して、二度とその店には行かない!となりそうなものだが、その後ハンバーガー店が100円バーガーを始めた頃にはよくでかけて三食それを食べていた。
 しかし、現在そのハンバーガー店に自分の意志で行くことは決してない。人に誘われたりしたときなどは、しょうがなく入る。ひとつには、100円バーガーの頃にかなり食べてもう食べ飽きてしまったことがある。芋や豆が食べられない、もう戦時中に一生分食べましたという年配の方は少なくないと思うが、私も一生分のその店のハンバーガーをある時期に食べてしまったのである。
 ふたつには、真冬に冷房をきかせた仕打ちを忘れていないことがある。最近、高校一年生に、多木浩二の「世界中がハンバーガー」を教えることがあったのだが、参考のために行こうかとも思ったが、ついに足を向けないまま教材を終らせてしまった。今後、貧乏になって、またその店に行く必要が生じるかもしれないが、その際に意地を通すのか、あっさりこだわりを捨てきれるのか、今のところよくわからない。

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